カタ屋研究会概要〜カタ屋研究会は、謎の露天商「カタ屋」についてその全貌を明らかにすることを目的に設立されました。「どうでも良いことを真剣に考える」がこのページの基本です。カタ屋に関する情報をお持ちでしたら、ぜひともご一報くださるようお願いいたします。

カタ屋のシステム

 カタ屋のおやじは、点数が集まったころ、ドロンと消えてしまうと聞いています。

 僕が遭遇した砂絵屋のおやじや笛屋のおやじとそこが違います。逆な言い方をすれば、そこにカタ屋の魅力を感じるわけです。

 砂絵屋のおやじにしろ、笛屋のおやじにしろ、一応商品を売るだけで、点数を発行したりすることはありませんでした。

 カタ屋のおやじの手口について、いろいろとお話を聞かせてください。どうかよろしくお願いいたします。

 

カタ屋のシステムその1

 色は当時”キラキラ”と呼んでいた多色を混ぜた物が一番高価でした。一日に20〜30人の子供がはまってました。家に帰ってから遊ぼうとしても次の日には堅くなる黒い粘土でした。点数の紙は点数が高いほど大きくて、大きさは英単語の暗記帳よりちょっと小さ目の四角の角を雑に はさみで切った感じです。

カタ屋のシステムその2

 友達何人かと共同で粘土をかたどりして色づけし、おやじさんの評価を受けに行って点数をかせいでいたものでした。一度だけ、私の作った作品がおやじさんのおめがねにかなって、見本としておやじさんの前の展示台(みかん箱に布をかぶせただけ?)に展示の栄誉に浴した思い出があります。確かその時の賞品は小さめのかた一つだったと思います。かた屋は一度現れると2〜3日は商売をしていたようです。

カタ屋のシステムその3

 粘土とカタと粉絵の具を買って作品を仕上げ、おじさんに提出。おじさんが採点、その点数がたまると、大きなカタと交換できる、だと記憶しています。おじさんの眼鏡にかなった作品は横に並べられ、点数に応じて楊枝がさしてありました。

 それと粉絵の具は、小さく切った新聞紙にくるまれており、色を指定して買えないのです。購入金額を云うとそれに応じて包を売ってくれるのです。ですから既に持っているものとダブることがままあり、友達と交換してました。なかなか肌色に当たらず困ったように記憶してます。

カタ屋のシステムその4

東京都北区赤羽に来ていたカタ屋のシステムは以下のようなものでした。

  1. 点券は、1点=10銭で換算
  2. 粘土は10円で、直径5センチ、長さ15センチのものが2本これが粘土の購入は10円単位で粘土の購入に点数は使用できない。粘土は、当然土粘土
  3. 色は、金、銀、赤銀の3種類、一辺が10センチくらいの正方形に切った新聞紙にくるまれていた。値段は3色1セットで10円であったと思う。カタ屋おじさんが、たき火をするため、色をくるんでいたの新聞紙10枚で、1点の点券と交換してくれた。色の購入は点券でも可能。
    カタは最低10円から最高5000円まで、通常初心者は10円のカタから順次はじめて、点券をためていった。私が最後にで持っていたカタは、3000点の帆船のカタで直径20センチくらいの丸いものだった。カタはレンガ(のように子供には見えたが詳細は不明)をくりぬいたもの。いらなくなると、「ブッコミ」といってカタ屋のおじさんに返すと、売値の半額の値段分の点券をくれた。
  4. 点券は、ボール紙のうら(のように見えた)に青いインクのスタンプ(数字のスタンプでよく文房具屋に売っている)を押したものであった。偽造を防ぐため、別に渦巻き模様の四角いハンコが数カ所に押してあった。券種は、1点〜5点、10点〜50点、100点〜500点、1000点〜5000点、10000点であった。
    点券の大きさは、1点〜5点が一辺1.5センチほどの正方形、10点〜50点が1.5センチ×5センチくらいの長方形、100点〜500点、が2センチ×5センチくらいの長方形1000点〜5000点は5センチ×7センチくらいの長方形であった。10000点は1回くらいしか見たことがないので覚えていない。
  5. 点数の獲得方法は、カタに粘度を詰めて色をつけておじさんに見せて評価点が点券となる。最高でも元のかたの値段の2割くらい新しい粘土で、多くの色をきれいに塗ると点が高い。だんだん粘土に不純物が混じって、水分がなくなるので点がもらえなくなる。土曜日など、カタ屋で遊ぶ時間が長いときには、粘土の買い換えが必要
  6. 夕方カタ屋が帰るときに「あいけんだそー!!」の声がかかる。子供が1列に並び前後でじゃんけんをしながら、勝ち抜き戦を行う勝ち残りの5人に順に、500点〜100点の点券が与えられる。中にはこの時間だけくるヤツもいた。

カタ屋のシステムその5

 昭和38年生まれ。川口市在住。

 『こち亀』では、点数がたまった3日位でいなくなると書いてありましたがウチの方では2、3週間ぐらいいたと思いました・・・・たしか

 ワゴン車の後ろのドアを開けっ放しにし、荷台の所をいすにし、木で作ったカウンターの様な台に新聞で包んだ色を入れてあり、その台にみんなが作ったものを乗せて戦争(コンテスト)をしました。

 まずこの台に乗せることを目標にして色を塗りました。戦争では、一番に選ばれると2000点位くれたと思います。おやじか審査をしている最中は、それはそれは、みんな自分のが乗っているときは「これー! これー!」と大声を出し、自分のを一生懸命指さしていました。戦争は、一日に何度もあり、ダメだった場合同じものに少し色を足して、何度も持って行くのですが、おやじも、物覚えがよくってばれてよく怒られました。

 余談なんですが、みなさんは、書いていないのでウチだけだと思うのですが、毎日おやじが帰り支度を始めると車の前に、2列になって並び、おやじが適当に売り物のカタから一つを選び(でかくって高価なもの「東京タワー」「ジャングル」だの)、前に並んでいる奴とジャンケンをして、最後まで勝ち残った一人に、さっき選んだものを貰えました。これが欲しいが為にジャンケンの練習をよくしていました。

カタ屋のシステムその6

 昭和42年生まれ。川口市。

 カタ屋のシステムについては、皆さんが書かれていることと大体同じです。カタ屋のおやじに、作ったものを適宜見せにいって、点数券をもらう。その日の最後に品評会があり、作品に対しておやじが点数を置いていくといった3本だてだったと思います。

 ただ、皆さんが書かれていなかったものに、カタが、遠くに大きいものが、近くに小さいものがおいてあり、粘土のたま(?)を2個十円で買って、輪投げの要領で、カタにいれてカタを獲得するというシステムがありました。当然、おおきいものは、5回連続でいれなければいけないとかいうシステムだったと思います。ただ、その5回連続の場合、粘土のたまを5個買わなければいけなかったのか、2個で失敗するまで、できたのかは忘れてしまいました。なるべく粘土のたまを平たくして、なげたのを記憶してます。

カタ屋のシステムその7

 昭和48年生まれ。埼玉県越谷市。

 ランダムにコンテストみたいなのが在って、何点か作品を集めて、一等、何点二等何点ってな具合で、点数を付けてました。

 あ・・・あと、色を包んでる新聞紙を10枚で色一色と交換できました。コレも曖昧で、8枚とか9枚でも交換できました(笑)。なんせ、手でつかんだ感触だけで判断してましたから・・・(笑)

カタ屋のシステムその8

 昭和39年生まれ。昭和45年前後に、高知市の城西中学校前の公園。

 確か自転車で来ていた。

 点数のカードは灰色の厚紙で500点とか1000点とかが判子で押されていた。カードのまわりはギザギザが入れられていたと思う。私の近くの公園には2週間ほどいたと思うが皆さんと同様に消えてしまった。しばらくして近所の公園に出現したという情報を聞いて追いかけた。その時「このカードはもう使えないよ」と言われたような気がする(勘違いかも...)。

カタ屋のシステムその9

 昭和30年生まれ。足立区。

 おやじさんは、年に一度か二度? 、校門の前に店を開いて子供たちを集めていました。

カタ屋のシステムその10

 昭和35年生まれ、東京都北区在住。

 近所の2ヶ所の公園か神社の境内。この3ヶ所をほぼ1日おきに廻っていました。時間はだいたい14:00ころから17:00ころまで。2年中いたと思います。

カタ屋のシステムその11

 昭和39年生まれ。東京都足立区竹の塚。

 ”新発見・カタ屋のサブゲーム!”。売れ行きの悪い型を地面に並べてはなれた所から粘土の玉を投げる。上手く入るとその型が貰える。2回? 円。

カタ屋のシステムその12

 昭和48年生まれ。埼玉県越谷市。昭和55〜59にかけて遭遇。

 カタ屋のオヤジはカッコヨカッタ。でも、オヤジが車に乗って帰る時、ネンドをみんなで投げまくりました。そして、その儀式とともにシーズンは終わるのです。

カタ屋のシステムその13

 昭和38生まれ。昭和45年に、赤羽公園。

 幼稚園から小学校の間くらいの年齢であまり記憶はありませんが、何色も色を買った人は高い点数でした。私は2色しか塗れなくて点数的にはまったく貰えなかったような記憶あります。また、作っているうちにいなくなってしまいましたね。

 忘れていったのか、落としたのか、カタを1つ拾ったことあります。マグマ大使のカタです。小さいやつですね。ジョジョの奇妙な冒険であったような謎の石仮面ごっこをした記憶あります。みんなの共有財産で山の上にある神社の下に隠してましたがいつしか忘れてしまったようですね。

 今、岡山に住んでいますが、岡山の人にはカタ屋って? ? という方ばかりで、遊んだ人はいませんね。

 

「スタイリー調査隊」〜伝説の運動器具スタイリーの謎を解く!〜
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