カタ屋研究会概要〜カタ屋研究会は、謎の露天商「カタ屋」についてその全貌を明らかにすることを目的に設立されました。「どうでも良いことを真剣に考える」がこのページの基本です。カタ屋に関する情報をお持ちでしたら、ぜひともご一報くださるようお願いいたします。

カタ屋基本講座

 分かる人だけを対象に開いたカタ屋研究会でしたが、嬉しいことに、いろいろな方のアクセスを頂戴できるようになりました。

 すると、「カタ屋って何ですか? 」ってメールを頂くようになりました。そこで、カタ屋とはどういうものか、簡単に説明してみようと言うことで、このページを増設しました。

カタ屋の定義

 カタ・粘土・イロ・点数の5点セットを使う。

 決して食べられない。

カタ屋講座基本編

 カタ屋とは、小学校の校門前や学校近くの公園に、何の前触れもなく現れる、小学生相手の良質のキャッチセールスです。

 まず、カタ屋で遊ぶ小学生がやらなければならないことは、帰宅後、「文房具を買うから、お金ちょうだい」と母親を騙して、お金をもらうことから始まります。「カタをやるから」と言ってお金をくれる理解のあるお母さんはあまりいません。

 カタ屋のいる場所に、自転車で乗り付けます。はやる心を押さえないと、カタ屋にたどり着くまでに、車に跳ねられて、病院に運ばれてしまいます。

 息を切らしながら、カタ屋のおやじのもとへ駆け寄り、母親から騙し取ったお金で、カタと粘土と色のカタ屋3点セットを買います。

 カタとは、素焼きの焼き物で、鉄腕アトムなどのキャラクターものや般若などがあります。「鉄腕アトムの版権は? 」などと疑問を持ってはいけません。カタ屋ワールドには「版権」なんて言葉は存在しません。版権をいちいち貴にしていたら、カタ屋は存在しなくなってしまいます。

 年代によっては、ウルトラマンや仮面ライダーのカタが登場することもあります。

 粘土は、「たけしくん、ハイ!」(大田出版)や『こちら葛飾区亀有公演前派出所』(集英社)などを参考にすると、市販されているような粘土ではなく、どろ粘土のようです。

 イロは、粉です。

 この3点セットをもとに、粘土をカタの中に押し込みます。

 カタに詰め込んだ粘土をはがします。ただ、粘土をはがせば良いと言うものではなく、かなりの技術が要求されます。

 はがしたカタは、お面のような形をしています。

 そのはがした粘土に、イロを付けます。

 でき上がった作品をオヤジに見せます。

 その作品に対する評価は「点数」によって現されます。作品がよくできたかどうかよりも、大きいカタで沢山の色を使うことにより高い点数がもらえるようです。

 この点数が子供の購買意欲をそそります。

 できの良い作品は、オヤジの前に飾られますが、できの悪い作品は、グニャグニャにつぶされます。できが良いとか悪いかの基準は、テクニックなどではなく、1つの作品にどのくらい資本を投下したかによって決定されます。

 ここで子供たちは、資本主義の本質に初めて触れるわけです。つまり、どれだけ努力しても、資本のある奴にはかなわないとわかり、あくせくと働く企業戦士になるための覚悟を決めるのです。

 もらった点数に応じて、カタやネンドや色と交換して新たな作品制作に取り掛かります。

 資本と技術を投入して子供たちは点数を集めます。しかし、点数が集まったころ、カタ屋はルパン三世のごとく見事に消えてしまい、点数は単なる紙屑になってしまいます。

 しかし、カタ屋から大人社会の在り方を学んだ子供たちは、成長していきます。カタ屋で鍛えられた小学生は、大人になっても詐欺に遭う確率が低いといわれています。

 

「スタイリー調査隊」〜伝説の運動器具スタイリーの謎を解く!〜
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